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2018年6月刊行分

超並列電子ビーム描画装置の開発 -集積回路のディジタルファブリケーションを目指して-
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『超並列電子ビーム描画装置の開発 -集積回路のディジタルファブリケーションを目指して-』

2018年6月6日発行
江刺正喜・宮口裕・小島明・池上尚克・越田信義・菅田正徳・大井英之 著
A5判 236頁  定価(本体3,000円+税)
ISBN978-4-86163-296-9 C3054

フォトマスクの転写ではなく、電子ビームでウエハ上に直接パターンを描画する方法は、集積回路の多品種少量生産や開発に適している。これは設計データから直接に試作品や製品を作る「ディジタルファブリケーション」と呼ばれる技術である。しかし集積回路の微細化・高密度化の進歩により、今では直径300mmのSiウエハ上に1兆(1012)個ほどのトランジスタが形成されており、このように膨大な数の描画を行う必要がある。我々は多数の電子ビームを集積回路で制御するアクティブマトリックス超並列電子ビームでこれを可能にすべく、そのプロトタイプを実現する研究を10年以上進めてきた。1万本の電子源を開発し、これを用いた超並列電子ビーム描画(Massive Parallel Electron Beam Write (MPEBW))装置を設計・試作し、そのプロトタイプによる実証実験を行った。本書はその成果をまとめたもので、将来の実用化につながることを期待する。

外国人非集住地域のエスニック・コミュニティと多文化教育実践−フィリピン系ニューカマー親子のエスノグラフィー
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『外国人非集住地域のエスニック・コミュニティと多文化教育実践−フィリピン系ニューカマー親子のエスノグラフィー』

2018年6月20日発行
坪田光平 著
A5判 310頁  定価(本体3,800円+税)
ISBN978-4-86163-285-3 C3036
 
本書は、日本国内の外国人非集住地域を対象とし、エスニック・コミュニティと地域社会が孕む様々な困難を視野に入れながら、学校教育の構造的な問題とその可能性にフィールドワークを通じて迫る研究書である。日本語も、そして親の言語も不十分な「セミリンガル」の子どもの就学における困難を、学校現場はいかに引き受けることができるのか。参加型アクションリサーチを採用し、これからの時代の多文化教育の展開を考察するうえで格好の材料を提供する。  

2018年5月刊行分

農学の知を復興に生かす 東北大学菜の花プロジェクトのあゆみ
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『農学の知を復興に生かす 東北大学菜の花プロジェクトのあゆみ』

2018年5月31日発行
中井裕、西尾剛、北柴大泰、南条正巳、齋藤雅典、伊藤豊彰、大村道明、金山喜則 著
A5判 226頁  定価(本体2,800円+税)
ISBN978-4-86163-299-0 C3045

 東北大学大学院農学研究科による震災復興プロジェクトの記録。津波塩害農地の被害状況調査から始まり、耐塩性品種の選抜と育種、被災農地ので栽培実験、収穫物の活用、農家への支援といった専門研究の社会還元、イベント開催、自治体等との連携、教育活動等を通した社会連携を詳細に振り返り、広い視野と現場感覚からプロジェクトの全体像を示す。震災復興の成果、研究機関がかかわる再生支援のかたちの前例・好例となる、先端研究と社会連携を組み合わせた大学ならではの復興のかたちを描く。

自閉症とアスペルガー症候群 対応ハンドブック
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『自閉症とアスペルガー症候群 対応ハンドブック』

2018年5月10日発行
仁平説子 著
四六判 156頁  定価(本体2,800円+税)
ISBN978-4-86163-302-7 C3047
 
自閉症とアスペルガー症候群を抱える子どもたちとの関わりは、一様なものでは対応しきれない。かといって、場面ごとに専門書の文言を思い出すのも困難だ。基本となる対応方法を記憶できていれば、その場での対応の大きな手がかりになりうる。本書は、自閉症とアスペルガー症候群への基本対応を、覚えやすいフレーズの頭字語の形(アクロニム)で示し、支援の現場で活かせるハンドブックを目指した。専門職から家族まで、日々の関わりの一助となるように例を多く取り入れ、これらの障害の特質に基づいて対応方法を解説する。
ミュンスター宗教改革ー1525~34年反教権主義的騒擾、宗教改革・再洗礼派運動の全体像ー
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『ミュンスター宗教改革ー1525~34年反教権主義的騒擾、宗教改革・再洗礼派運動の全体像ー』

2018年5月12日発行
永本哲也 著
A5判 452頁  定価(本体6,000円+税)
ISBN978-4-86163-292-1 C3022
 
一都市の宗教改革運動は、なぜ欧州史に残る特異な事件となったのか?徹底したテクスト読解と時代背景を織り込んだ解釈から、ミュンスターで起きた再洗礼派運動を宗教改革の全体図に位置付ける。
近代日本における私生活と政治 与謝野晶子と平塚らいてうー自己探求の思想
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『近代日本における私生活と政治 与謝野晶子と平塚らいてうー自己探求の思想』

2018年5月22日発行
小嶋 翔 著
A5判 232頁  定価(本体3,200円+税)
ISBN978-4-86163-287-7 C3031

与謝野晶子と平塚らいてうという、二人の思想家。近代日本に文学・哲学をもって登場し、官学アカデミズムに属することなく、それぞれの問題関心に沿って言論家・社会運動家として活動した。この二人に共通する問題関心が、「私」的な「生活」を生きる個人の自覚だ。両者の「私」は、単に国家とのみ対峙するのではなく、市民社会の内部における価値の闘争を試みようとしたものだった。私生活と政治(私/公)の関係史ではなく、私生活それ自体の政治思想史を題材にした、日本思想史研究に新たな切り口を生む意欲作。

2018年4月刊行分

柳田國男と東北大学
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『柳田國男と東北大学』

2018年4月27日発行
鈴木岩弓・小林隆 編
A5判 308頁 定価(本体3,000円+税)
ISBN978-4-86163-311-9 C3039
 
「日本民俗学」の生誕地は、仙台だった…。昭和12年、柳田國男は自身初の「日本民俗学」と題した講義を、東北帝国大学法文学部で行なった。この機縁を手がかりに、東北大学の人文学の研究者たちが柳田の思想を再考する。東北大学大学院文学研究科主催のシンポジウム「柳田國男と東北大学」での講演をもとに、哲学・宗教学・歴史学・文学・言語学・教育学・倫理学といった学問領域から逆照射する「柳田の学問」とは? 
<執筆者:野家啓一、鈴木岩弓、柳原敏昭、鈴木道男、佐倉由泰、小林隆、後藤斉、水原克敏、戸島貴代志 特別寄稿:柳田冨美子>
オイゲン・ヘリゲル小伝  弓道による禅の追求
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『オイゲン・ヘリゲル小伝  弓道による禅の追求』

2 018年4月18日発行
池沢幹彦 著
四六判 120頁 定価(本体2,200円+税)
ISBN978-4-86163-306-9 C002 3
 
「オイゲン・ヘリゲルは『弓と禅』の著者としてのみ広く知られている。本書ではドイツのハイデルベルクで哲学教師として天野貞祐や三木清などの日本人留学生を指導した様子や日本の禅仏教との出合いの経緯、来日して1920年代の日本哲学会と交流した様子、弓の修行をした時代の日本の弓道界の背景などについて述べてある。さらに、『弓と禅』が、欧米の人々に与えた初期の影響と、それが反響して日本に帰ってきた様子、また、鎌倉円覚寺に奉納してあるヘリゲルの弓は、彼の弓の修業が人並み外れた熱心さで行われたことを象徴するかのように、並外れた強弓であることが述べられている。