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食と儀礼をめぐる地球の旅―先住民文化からみたシベリアとアメリカ―
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『食と儀礼をめぐる地球の旅―先住民文化からみたシベリアとアメリカ―』
高倉浩樹、山口未花子 編

定価(本体2,500円+税) 四六判 226頁
ISBN978-4-86163-250-1 C3339
東北アジア学術読本4
(2014年10月刊行)

《目 次》
まえがき 高倉浩樹
1.狩猟対象から儀礼対象へ
 ―シベリアに食と儀礼の起源をさぐる 加藤博文
2.シベリア・トナカイ牧畜先住民における食の多様な世界 吉田 睦
3.北アメリカ大陸極北地帯の食と儀礼 本多俊和(スチュアート・ヘンリ)
4.アラスカの捕鯨民イヌピアットの真夏の祭典ナルカタック 岸上伸啓
5.ナスカの地上絵の調査からみた食と儀礼 坂井正人
6.中央アンデス高地における日常食と儀礼食
 -農牧複合社会と牧畜専業社会の比較 若林大我
終章 高倉浩樹
あとがき 山口未花子

「食と儀礼」という人間の本質にかかわる文化人類学的知見から、シベリアと南北アメリカに暮らす先住民の生活をとらえ、現代世界にも通じる普遍性を探る。シベリアのトナカイ遊牧民にみられる多様な食の世界、イヌイトたちのタブーと儀礼に基づく食文化、アラスカの捕鯨民による祭典と食、ナスカの地上絵からみえてくる自然環境と儀礼のつながり、アンデス高地の日常食と儀礼食などの事例から、新たな世界理解の視座を示す。2012年10月に開催された日本文化人類学会公開シンポジウム「食と儀礼をめぐる地球の旅 先住民文化からみたシベリアとアメリカ」での発表をもとに、加筆修正して書籍化。