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ICTで実現する大学教育改革―フランス・カナダ・日本の事例から―
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『ICTで実現する大学教育改革―フランス・カナダ・日本の事例から―』
岩手大学大学教育総合センター 編

定価(本体2,500円+税) A5判
ISBN978-4-86163-225-9 C3037
258頁
(2013年4月刊行)

 

《目 次》        
    はじめに   後藤尚人
第1章  日仏高等教育事情    
 第1節   フランスの高等教育事情―大衆的高等教育機関のフランス的特徴―   夏目達也
 第2節   日本の高等教育でのICT活用の動向   苑 復傑
         
第2章 フランス語圏におけるICTを活用した高等教育改革動向    
 第1節   フランスおよびナント大学における教育用ICT    
    ―教育実践の進展―   フレデリック・アベール
 第2節   ジャン・ムーラン・リヨン第3大学における教育用ICT(TICE)    
    ―量重視のeラーニングから質重視のeラーニングへ―   ヤン・ベルジョー
 第3節   ケベックにおける教育用ICT,その現状と戦略、及びビジネススクールで成功した教育的情報技術統合の実例  

 

パスカル・ブラン

 第4節   パネルディスカッション    
         
第3章   日本におけるICTを活用した高等教育改革動向    
 第1節   岩手大学におけるICTを活用した教育改善の取り組み   江本理恵
 第2節   金沢大学におけるICT活用教育   堀井祐介
 第3節   京都大学におけるICTを活用した教育改善の取り組み   酒井博之
 第4節   熊本大学におけるeラーニングを担う「eラーニング推進機構」   喜多敏博
    おわりに   後藤尚人

本書は、岩手大学大学教育総合センターと東北大学高等教育開発推進センターで開催した国際シンポジウム「日本とフランス語圏の高等教育事情とICTの活用方策」(2011)をもとに、フランス及びカナダと日本の大学における教育用ICT利活用の現状を明らかにし、ICTが教育改善に果たしてきた役割をFD的観点から検討した論集である。

デジタルデバイドは、情報技術を使いこなせる層と、高齢や経済的理由により情報機器を入手できない層とのギャップとして指摘されたが、新しい技術を受け入れられる学生と、古典的手法に固執する教員との間にも生じている。こうしたギャップを解消したい教員には必読の書。