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今を生きる—東日本大震災から明日へ!復興と再生への提言— 2 教育と文化
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『今を生きる—東日本大震災から明日へ!復興と再生への提言— 2 教育と文化』
水原克敏・関内隆 編

定価(本体2,000円+税) A5判
ISBN978-4-86163-196-2 C1300
312頁

(2012年9月刊行)

 《目 次》        
まえがき   ―大震災からの問い   関内 隆
第Ⅰ部    教育現場からの報告    
 第一章  

女川高校、「いま、ここで学び続ける」―震災対応と学校再開への取り組み―

  小泉 博
 第二章   石巻西高、避難所の四十四日   奥山 恒義
 第三章   浪江高校、サテライト方式による運営   鈴木 吉重
 第四章   雄勝中学校、再生から新生へ 震災後一〇か月の記録   佐藤 淳一
 第五章   富岡第一中学校、大震災と原発災害下での安否確認と学校再開の取り組み   相良 昌彦

第Ⅱ部 

  行政、経営的観点からの報告    
 第六章   大震災における宮城県の教職員の対応 校長と教職員はどう動いたか―日本教育経営学会調査から―   牛渡 淳
 第七章    宮城県教育委員会の大震災対応、教育の復興をめざして     髙橋 仁
 第八章   諸外国の事例から考える「新しい未来を創る」教育       田熊 美保
 第九章   文部科学省、東北の創造的復興教育へ             南郷 市兵
 第一〇章   日本カリキュラム学会、復興教育への連携事業   工藤 文三
        村川 雅弘
        大野 栄三
        金馬 国晴
第Ⅲ部   文化的視点から問う    
 第一一章   関係・時間・文化の中での支援                本郷 一夫
 第一二章   大震災と原発事故から見える科学技術と数理的リテラシーの課題     森田 康夫
 第一三章   心不可得~予告された殺人の記録を超えて           芳賀 満
 第一四章   「ふるさとの歴史」を守る―大震災下の歴史資料保全活動―            佐藤 大介
 あとがき   大震災報告から学べたこと     水原 克敏
         
         
         
         
         

  今回の東日本大震災で驚かされたのは、学校が襲われ壊滅的な被害を受けたことである。学校は、本来は安全な場所で、その多くは住民の避難場所として指定されてきた。今までは、その役割を十分に果たしてきたので、私たちはすっかり信頼していた。しかし、今回の大震災では、その信頼が裏目に出るなど、信じられないほどに深刻な被害を受けることになった。本書では、そうした学校を中心に、教育と文化をめぐる厳しい現実を記録するとともに、そこから得られる教訓を糧に将来への展望を得るために編集した。それぞれの学校がどのような状況に追い込まれながら、住民の避難場所としてどれほど奮闘したのか、残された課題も含めて見ていただきたい。

    他方、学校と地域を支えた文部科学省と教育委員会の行政的対応、学会による調査と改善策の提案、さらには文化財の被災と保存の在り方、そして根本的な文化と人間の在り方の考察についても収録し、深く「教育と文化」について問題提起をするように編集した。