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『三合語録』における満洲文字表記モンゴル語の研究
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『『三合語録』における満洲文字表記モンゴル語の研究』
スチンバト 著

定価(本体9,700円+税) A5判
ISBN978-4-86163-182-5 C3087
552頁
(2012年2月刊行)

 言語は様々な変化を被って様々な形跡を残しながら独自の歴史を築く。モンゴル語に関して、『元朝秘史』に代表される中世モンゴル語の言語的特徴はほぼ確定されているが、近代に入って、時代的に、また地域的にどのような変化を被って現代に至ったのか、その言語状態の詳細は不明である。本書は、同時代(19世紀前半)に属するモンゴル語の教科書である『三合語録』の満洲文字表記モンゴル語を対象に、各テキストの比較、言語学的検討、文献学的考察といった実証的なプロセスによって、その満洲文字表記の性格と、「口語」の実体を明らかにした基礎研究の一冊。

《目 次》
序論
本論
第1章 研究対象および関連文献資料に関する考察
第2章 『tanggū meyen(一百条)』のモンゴル語訳のテキスト間の対照
第3章 『三合語録』のモンゴル語の音韻的特徴
第4章 『三合語録』のモンゴル語の文法的特徴
第5章 『三合語録』のモンゴル語の語彙的特徴
第6章 『三合語録』のモンゴル語の文献学的考察
結論
あとがき
資料
引用・参考文献
ローマ字転写・索引凡例
付録1
『三合語録』の満洲語とモンゴル語のローマ字転写
および漢語の対照テキスト
付録2
『三合語録』のモンゴル語の全単語索引と名詞・動詞語尾索引