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研究・教育のシナジーとFDの将来
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『研究・教育のシナジーとFDの将来』
東北大学高等教育開発推進センター編

定価(本体1,000円+税) A5判、170頁
ISBN978-4-86163-095-8 C3037
(2008年3月刊行)

《目 次》
第1章 FDの現状と課題:研究と教育の二項対立を越えて
  第1節 研究大学のFDは何をめざすか
  第2節 FDの現状・課題と国際連携プロジェクトの背景
  第3節 国際連携プロジェクトの海外研修員活動と成果

第2章 学士課程教育を重視する研究大学の時代におけるFD―スタンフォード大学と全米の動向から―

第3章 研究・教育のシナジーとFDの将来
  第1節 FDをめぐる大学政策
  第2節 研究大学におけるFDとFD地域連携:京都大学の場合
  第3節 愛媛大学におけるFDの取り組み
  第4節 東北大学におけるFDの展望

第4章 主要大学におけるFDの取り組み
  山形大学のFD活動と「国際シンポジウム」へのコメント
  青山学院大学のFDの現状
  国際シンポジウムの印象と東京農工大学のFD活動について
  すぐれた教育実践のノウハウを学生・教員・職員が共有する
  国際シンポジウム「研究・教育のシナジーとFDの将来」―同志社大学の現状を踏まえて―
  FDのリアリティーとアレゴリー―違和感の根底にあるもの―
  東北大学国際シンポジウムへのコメントと広島大学のFDの取組状況
  熊本大学におけるFDの取り組みについて

 大学における教員の能力開発(ファカルティ・ディベロップメント:FD)が、大学・政府双方で重要視され、強化されている。しかし、個性的で研究志向の強い教員が集まる大学では、強制ではなく教員の主体的な関与がなければ、FDは実質的な機能を果たさない。東北大学、スタンフォード大学、京都大学、愛媛大学などの取り組みや、文部科学省からの提言を取り上げながら、FDを大学教員のキャリアや人生の形成にいかに対応させ、研究と教育との相乗効果をどのように生みだしていくのかという本質論に、徹底的な討論を通じて迫る。