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中国宋~明代における婚姻の学際的研究
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『中国宋~明代における婚姻の学際的研究』
勝山稔 著

定価(本体3,600円+税) A5判、346頁
ISBN978-4-86163-047-7 C3022
第3回 東北大学出版会若手研究者出版助成刊行図書

(2007年3月刊行)

《目 次》
序  章 白話小説を活用した社会史研究の試み
第一章 白話小説に於ける歴史史料的価値の援用について―その方法と問題点の整理を中心として
第二章 婚姻の弊害に関する序説―史料的価値と援用方法の具体例として
第三章 職業的媒酌人の考察―特に媒酌人の職業化と牙人との関係を中心として
第四章 職業的媒酌人による異性紹介機能の考察―議婚上の「草帖子」の機能を中心として
第五章 職業的媒酌人によるトータル・ケア機能の考察―「養娘」と婚姻との関係について
第六章 聘財の高額化に関する考察―高額聘財の推移から見る婚姻をめぐる社会
第七章 招婿婚の弊害に関する考察―贅婿から見る婚姻の変質について
第八章 官による職業的媒酌人対策の考察―「官媒」の設置を中心として
第九章 「近隣」における地縁的紹介機能の変化について―職業的媒酌人を助長させた背景(その一)
第十章 当時の習慣から見た女性による外界接触について―職業的媒酌人を助長させた背景(その二)
結  論

現在日本では一般的な存在となった結婚紹介業。しかし中国では約千年も前から普及し、常軌を逸した高額な紹介料と杜撰な縁組みでトラブルが続発、一国を揺るがす大きな社会問題を生み出していた。人々は紹介業者に対して「銭の亡者」「嘘つきの権化」とありとあらゆる罵詈雑言を浴びせながらも、なぜ紹介業者にすがりつき、良縁を無心し続けたのか?――本書は、従来歴史研究に使用されなかった白話小説という文芸作品を縦横に駆使し、結婚紹介業(媒婆)を介して当時の婚姻実態を精緻に分析した学際的研究論文集である。