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昭和初期の経済更生運動と農村計画
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『昭和初期の経済更生運動と農村計画』
森芳三 著

定価(本体5,000円+税) A5判、324頁
ISBN978-4-925085-12-0 C3033
(1998年9月刊行)

《目 次》
はしがき
序 章 歴史的背景
  第一節 地主的地域体制と資本主義
  第二節 地主制の動揺
  第三節 小作調停と自作農創設
  第四節 理想主義と立身出世主義
  第五節 自治講習所の展開
  第六節 経済更生運動の経過
  第七節 負債整理事業
  第八節 昭和恐慌と市民生活―山形市―
本 論
  第一章 昭和初期の農村経済更生運動について
  第二章 自主的な自力更生運動の展開―その模範例
  第三章 ある村の「経済更生」運動―山形県西村山郡高松村の例―
  第四章 満州集合開拓団経営の一例
  第五章 昭和初期農政の転換と農村諸要求
  第六章 昭和初期経済更生運動と農村計画
あとがき

 本書は、昭和初期の農山漁村経済更生運動を扱った著者の一連の研究を集大成したものである。昭和初期は巨大な変転の時期であり「非常時」の時局であった。この状況で、重要な政治経済的役割を担った運動が農村経済更生運動である。運動の核ともいうべき位置に、農村計画が据え置かれていた。村民側の自力更正運動と政府側の政策である経済更生運動を周到な資料調査にもとづき実証的に分析する。