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近世武士道論―山鹿素行と大道寺友山の「武士」育成
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『近世武士道論―山鹿素行と大道寺友山の「武士」育成』
中嶋英介 著

定価(本体5,700円+税) ISBN978-4-86163-331-7 C3021
270頁 A5判 並製
第13回 東北大学出版会若手研究者出版助成刊行図書
(2019年11月刊行)

「武士道」ー現代日本において時に好意的に評される主従倫理は、武断政治から文治政治へ至る17世紀半ば以降、大きな変革を迎えた。己の命をかけて戦う戦闘員から御家運営に携わる官僚へと「武士」の役割が変化する中、思想家はいかなる教訓を提示したのか。本書は近世武士道論の系譜に軌跡を残した思想家山鹿素行・大道寺友山を軸に、彼らが教訓の対象とした武士層、さらにその育成論を思想・史料の両面から検討する。戦闘員と官僚ー両者相容れぬ武士像をそれぞれ評価した思想家の創意工夫に切り込む若手研究者の意欲作、ここに現る。

【第2回 日本経済思想史学会賞(奨励賞)受賞】

近世武士道論研究をめぐって
第一部 山鹿素行
第一章 武教への道ー山鹿素行の修養論
第二章 山鹿素行の職分論再考
第三章 山鹿素行の旧臣観
第四章 山鹿素行の教化論ー『武教小学』・『山鹿語類』の差異を中心に
第五章 山鹿素行の「民兵」育成論ー「農」から「士」へ
第二部 大道寺友山 問題の所在 大道寺友山の生涯
 第一章 大道寺友山『武道初心集』考
第二章 高田法古謄写本『武道初心集』再考
第三章 大道寺友山の士道論