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ヘーゲル 主体性の哲学〈自己であること〉の本質への問い
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『ヘーゲル 主体性の哲学〈自己であること〉の本質への問い』
嶺岸佑亮 著

定価(本体4,800円+税) A5判 314頁
ISBN978-4-86163-297-6 C3010
(2018年10月刊行)

〈自己であること〉――このあまりにも自明で身近な事柄は、2千5百年もの間にわたって様々な哲学者によって哲学上の根本問題として問われてきた。「汝自己自身を知れ」という、古代ギリシアのデルフォイの言葉が発せられて以来、問うことの営みは途絶えることなく受け継がれている。
 
本書で取り上げるG.W.F. ヘーゲル(1770~1831)もまた、〈自己であること〉の本質を問い抜いた人物のひとりである。彼のイエーナ期の著作・草稿から、主著である『大論理学』、さらにはベルリン期の宗教哲学講義を丹念にたどることで、有限な存在者の〈自己〉が無限なものとの関わりにおいてどのようにとらえ返され、確証されるのか、という問題について明らかにする。本書ではこうした問題を、〈主体性〉というヘーゲル独自の思想から論じる。
 
〈目 次〉
序論
第一部 イエーナ期における主体性の思想の成立
    ー精神の活動性と自己知ー
 序
 第一章 〈それ自身において無限であること〉と自己知のはたらき
 第二章 精神における存在と知の関係
第二部 実体から概念へ
    ー根源的なものであることの条件ー
 第一章 〈必然的である〉ということの意味
 第二章 存在と本質の統一態としての実体
 第三章 「定立されていること」と根源的なもの
第三部 概念の人格性と自己実現の活動
 序
 第一章 普遍性・特殊性・個別性
 ー概念の自己同一性と自己規定についてー
 第二章 概念の活動性とその対象ー〈自ら自身にとって対象となる〉ということー
 第三章 概念の人格性ー〈自ら自身を知る〉ということ
 結び
第四部 自己であることの根源への問い
    ー『宗教哲学講義』における有限な精神の自己知ー
 序
 一 有限な精神が自己意識へ至るプロセスー自然のままであることー
 二 精神が精神を証しするー〈対象を知ること〉と自己意識
 三 無限な精神に固有な契機としての有限性ー精神は自らを顕すー
 四 有限な精神の主体性とその根源
 結び
結語