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公衆衛生の責任 ―これからの保健・医療をめざして―
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『公衆衛生の責任 ―これからの保健・医療をめざして―』
久道茂 著

定価(本体1,600円+税) 四六判、258頁
ISBN978-4-925085-31-1 C3047
(2000年7月第1刷発行) (2001年10月改訂版第2刷発行)

《目 次》
第一章 公衆衛生の範囲
第二章 わが国における公衆衛生の責任
第三章 エビデンス・ベースド・メディシン(EBM)について
第四章 医学判断学
第五章 最近の疫学の動向
第六章 論文の質と量
第七章 がん検診を科学する
第八章 人を対象とする研究の倫理性と科学性
第九章 メタアナリシスとは
第十章 臨床医の責任
第十一章 国民の責任
第十二章 二十一世紀の保健・医療・福祉を語る
第十三章 健康日本二十一計画


著者が学会等で行った五つの講演を整理し、最近の事情も考慮して、読者に分かりやすく著した啓蒙の書。これまでの日本の公衆衛生は、疾病予防、健康増進、母子保険、環境保健等々、人々の生活向上や保健、医療活動の中で大きな役割を果たした。それにより日本は、世界でもまれにみる短期間で、乳児死亡率の減少、感染症の予防の成果を達成して世界一の長寿国になった。しかし、現在のわが国は、高齢少子化問題、新しい感染症の発生、老人医療と福祉、環境問題などの多くの課題を抱えている。公衆衛生が果たしていない何かの「責任」があるのではないか。東北大学医学系研究科長であり、厚生省公衆衛生審議会長でもある著者が、自らの研究・教育を省みながら、公衆衛生の在り方を探った必読の書。