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文学的思考へのいざない
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『文学的思考へのいざない』
大河原忠蔵 著

定価(本体2,500円+税) A5判、270頁
ISBN978-4-925085-26-7 C1095
(2000年1月第1刷発行) (2000年12月第2刷発行)

《目 次》
はじめに―文学的思考について
I  文学はどこにあるか
  一 些細な場面の文学的表現
  二 文学をつくりながら生きる
  三 文学的思考の自由
II 自己認識への文学的アプローチ
  一 矛盾の中の自分
  二 日常性からの発見
III 現代の虚無とそれに向き合う文学的思考
  一 殺意の日常化・自己否定・突っかかり
  二 細部の真実に目を向ける
IV 文学的思考をめぐる視点・論点
  一 金子光晴の詩的表現
  二 斎藤茂吉「寒雲」―戦争詠をどう見るか
  三 太宰治「人間失格」
  四 島崎藤村
  五 川端康成「伊豆の踊子」の湯が野
  六 万葉の女たち―三輪山・海柘榴市・二上山
  七 最後の内地軍
  八 風

日常的思考の中に文学的思考を取り入れて生きることにより、ゆとりある人生を送ることができる。本書はそれを提案している。私たちが挫折したとき、人生にはこういう文学的な場面あるいはドラマもあるのだと考える。ドラマとなれば、それを成り立たせている矛盾や葛藤があるはずだ。それをそのまま受け取ればいい。これが文学的思考であり、マイナスが文学性を帯びプラスに変わっていく。