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音韻処理の大脳半球機能差
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『音韻処理の大脳半球機能差』
島田睦雄 著

定価(本体5,400円+税) B5判、324頁
ISBN978-4-86163-018-7 C3047
(2005年9月刊行)

《目 次》
第1章 大脳半球機能差
第2章 大脳半球機能差研究の方法論
第3章 音声表出とその障害
第4章 音声受容とその障害
第5章 復唱の障害―伝導失語の研究から
第6章 書字言語における音声処理の障害
第7章 視覚的音韻処理の大脳半球機能差
第8章 聴覚的音韻処理の大脳半球機能差
第9章 事象関連電位による視覚的音韻処理過程の検討
第10章 音韻処理の神経機構


本書はヒトにおける大脳半球機能差の神経心理学的機序の解明を目指した著者の長年にわたる研究結果を取り纏めたものである。右手利き者では、言語機能は左大脳半球に関連が深いことが知られている。この言語に関する左大脳半球優位が何故生じてくるかについては、膨大な研究がなされているにも拘らずいまだ不明である。本書ではこの問題を、1)脳の局所的損傷に伴って生じる種々の言語機能障害に関する臨床神経心理学的研究、2)健常者を対象とした実験神経心理学的研究、の二つの側面から検討し、「言語に関する左大脳半球優位は音声表出における同半球の優位性に基づく」ことを実証している。