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コンポスト科学 環境の時代の研究最前線
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『コンポスト科学 環境の時代の研究最前線』
中井裕・伊藤豊彰・大村道明・勝呂元 編

定価(本体3,500円+税) B5判 
ISBN978-4-86163-234-1 C3040 290頁
(2015年7月刊行)

コンポスト(堆肥)の現場での製造や利用の立場に立ちながら、その基礎から応用まで科学的な知見に基づいて書かれた、コンポストの科学を総合的に扱った、類を見ないモノグラフである。耕種および畜産などの農業関係者だけでなく、環境や資源循環の専門家、これらに興味を持つ人々にも、最良の書である。

目 次

  はじめに
1 コンポスト科学の基礎
2.1 家畜排泄物コンポスト化過程における微生物群集構造の変化
2.2 牛ふんコンポストからの硫黄酸化細菌の分離
2.3 バクテリオシン産生微生物
2.4 バクテリオファージ
2.5 コンポスト化過程への微生物の接種
3.1 コンポストの施設例
3.2 宮城県の現状
3.3 アシドロコンポスト施設の稼働例
4.1 家庭ごみおよび牛ふんのアシドロコンポスト処理過程における微生物群集の解析
4.2 生物素材による水産廃棄物からの重金属除去技術の開発
  ーコンポスト生産を核とした複合生態領域(陸域ー水域)の持続的生産と環境保全をめざして
4.3 汚泥減量化
4.4 ヒトデのコンポスト化技術とその実用性
4.5 スギ人工林の針広混交林化とコンポスト利用
  ー炭素固定の促進と環境負荷の低減ー
5.1 環境保全に配慮した持続的農業におけるコンポストの重要性、利用上の課題と対策
5.2.1 家畜ふんコンポストの腐熟度の簡易評価
5.2.2 コンポストの窒素供給能の評価法
5.2.3 家畜ふんコンポストのリン酸の特徴と可給性
5.3 コンポストの窒素供給能を基にした適正施用
  (水稲、スイートコーン、キャベツ)
5.4.1 リン酸施用量を基準としたコンポスト施用体系
  ー沖積水田土壌における水稲収量の確保と土壌リン酸蓄積抑制
5.4.2 リン酸施用量を基準としたコンポスト施用体系
  ー黒ボク畑土壌における作物収量の確保と土壌リン酸蓄積抑制
5.5 飼料作物の品質に配慮した家畜ふん堆肥の利用
5.6 新しいタイプの酸性コンポストの機能性と利用
  ーアシドロコンポストの特性と機能性ー
5.7 作物の病害防除を目指した高機能コンポスト
6.1 メタン発酵と消化液農地還元利用を核としたバイオマス循環システム
6.2 生物を利用した環境評価
6.3 コンポストのLCA
6.4 リモートセンシング技術とコンポストの適正利用
6.5 地域資源循環システム(メタン発酵・炭素貯留など)
6.6 コンポストを利用した炭素の土壌貯留
6.7 コンポスト溶出成分の土壌影響
7 関連法規
8 執筆者一覧
  おわりに