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鉄の科学史―科学と産業のあゆみ―
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『鉄の科学史―科学と産業のあゆみ―』
初山高仁 著

定価(本体3,000円+税) A5判
ISBN978-4-86163-197-9 C3040
210頁
(第8回(2011年)東北大学出版会 若手研究者出版助成刊行図書)
(2012年11月刊行)

《目 次》  
はじめに  
第1章 イギリス鉄鋼業の展開とイギリス鉄鋼協会
第2章 鉄鋼研究の進展と技術1 熱処理研究の進展
第3章 鉄鋼研究の進展と技術2 合金研究の進展
第4章 自然科学と鉄冶金学の連関
第5章 ケイ素鋼研究の展開―ロバート・ハドフィールドを事例として―
第6章 鉄鋼業・製鉄技術・鉄冶金学の国際的展開
第7章 国立研究所における鉄鋼研究
おわりに  

  

  本書はベックによる大著『鉄の歴史』や中沢護人による『鉄のメルヘン』の成果を継承し発展させたものである。19世紀の後半に登場した大量製鋼法は科学的管理を必要とし、さらには大量の鋼が多用途で使用されることになったことから、用途に適した鉄鋼の性質と製造法を科学的に明らかにする必要が生まれた。この鉄鋼と関わる諸産業が激変していく中で鉄の科学が進展していく様を詳らかにすることが本書の目的である。そしてこの鉄の科学を通してギブスを代表とする科学者らが産業上の諸問題と関わる姿についても言及し、物理学革命前夜の科学研究の様相をも描き出している。