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社会科領域における学習者の不十分な認識とその修正-教育心理学からのアプローチ-
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『社会科領域における学習者の不十分な認識とその修正-教育心理学からのアプローチ-』
麻柄啓一、進藤聡彦 著

定価(本体2,500円+税) A5判、196頁 
ISBN 978-4-86163-088-0 C3037
(2008年3月刊行)

《目 次》
序章〈社会科領域における認識研究〉への道筋と問題点

第1部 経済分野における不十分な認識とその修正
第1章 「お店のもうけ」に関する小学生の理解
    -小売値と仕入れ値の関係-
第2章 経済現象に関する誤った説明原理としての福利ルール
    -「需要の価格弾力性」に即して-
第3章 市場性の観点を欠いた商品価格に関する誤った認識
    -小売価格は誰が決める-
第4章 競争ルールを適用できない不十分な認識とその修正
    -JR渋谷-吉祥寺間の運賃はなぜ安い-
第5章 価格の違いをコストで説明する不十分な認識
    -「山頂の缶ジュース」はなぜ高いのか-
第1部 まとめ

第2部 歴史分野における不十分な認識とその修正
第6章 歴史学習における「象徴事例」概念の提案とその利用
    -理論的検討-
第7章 歴史認識の深化に及ぼす象徴事例と代入例の効果の比較
    -大名行列での経費節約-
第8章 誤った歴史認識の修正に及ぼす象徴事例の役割
    -江戸時代の政治の仕組み-
第9章 意見命題の受け入れに及ぼす象徴事例の効果
    -戦争に対する国民の態度-
第10章 誤った認識を修正する象徴事例の条件
    -明治政府に抵抗した地域-
第2部 まとめ
あとがき 

社会科は暗記教科であるという考え方が根強いが、本当は考えることが必要な教科である。本書では経済分野と歴史分野において学習者が持ちがちな誤った認識や不十分な認識の実態が明らかにされている。そしてそれを正しい認識や深い認識に導くにはどうすればよいかが扱われている。教育心理学の研究として行われた10の研究が平易な文章でまとめられており、「考える社会科の授業」へのヒントが得られる本である。