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加齢医学-エイジング・ファイン
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『加齢医学-エイジング・ファイン』
帯刀益夫・佐竹正延 編

定価(本体3,000円+税) A5版、314頁
ISBN978-4-86163-062-0 C1047
(2007年9月刊行)

《目 次》
序  論 寿命はどのようにして決まるのか

第一部 細胞はなぜ老化するのか
  第1章 細胞の運命―増殖と分化と死の仕組み―
  第2章 DNAの傷と生命、癌化と老化
  第3章 個体の寿命を制御するシグナル伝達経路―FOXOへの道―
  第4章 内なる敵、がん細胞の成り立ち
  第5章 永遠に生きる細胞―生殖細胞の不思議―

第二部 加齢はどのように進むのか―臓器、個体の老化―
  第1章 加齢とは―その病理学的理解―
  第2章 肺は身体の入り口
  第3章 免疫と加齢の進化学―ホヤ研究から,ヒトの相対位置を測る―
  第4章 アレルギーはどうして起きるか
  第5章 血管新生と加齢疾患
  第6章 動脈硬化とコレステロール代謝
  第7章 脳はいかにしてかたちづくられるか
  第8章 脳の老化(加齢)を画像で見る

第三部 健康寿命を保つために―加齢医学と未来の医療―
  第1章 臓器移植
  第2章 遺伝子治療
  第3章 再生医療実現のための基礎
  第4章 人工内臓による加齢制御
  第5章 テーラーメイド医療の未来―がんの個性と個別化―
  第6章 脳を若返らせるには
  第7章 健康寿命のための医療はどうあるべきか

私達“ひと”は、誕生の直後から齢(よわい)を加えていきます。幼児から小児、思春期を経て成人へ、そして老い、死にゆくのです。一連の過程の中で特に老化に伴って、病気に遭遇する機会が多くなるのは避けられません。しかしながら加齢のメカニズムを遺伝子・ゲノムの言葉で理解することにより、老化関連疾患の診断や治療、さらには予防において、有効な手立てを見つけることができるのではないか? 健やかな寿命を全うする為の医学、加齢医学の発展こそが我が国民の公益に資するものでありましょう。東北大学開学100周年を記念し、加齢医学研究所の教授陣が総力をあげて世に問うたのが、本書です。