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芸術の始まる時、尽きる時
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『芸術の始まる時、尽きる時』
栗原隆 編

定価(本体3,500円+税) A5判、480頁
ISBN978-4-86163-059-0 C3010
(2007年3月刊行)

《目 次》
第I部 芸術の始まる時
 一 「感性学」から「美学」へ
 二 「障りの感覚」と創造哲学
 三 技芸から芸術へ
 四 詩情が立ち現れる時
 五 言葉の受肉、あるいは記号論の複数の可能性について
 六 arsから芸術が分離する時
 七 バッハ復興の芸術史
 八 芸術が体験される時
 九 「男」を演じる女たち

第II部 芸術の臨界
 体験と解釈
 遊戯と精神
 身体と美粧
 絵画と彫刻

第III部 芸術の尽きる時
 十 絶対精神の日常性
 十一 「人間的」芸術の行方あるいは芸術の「非人間化」をめぐって
 十二 芸術が<興味をそそるもの>になった時
 十三 芸術が世界との出会いをもたらす時
 十四 「批評」の位相
 十五 カントの崇高論
 十六 神話と芸術
 十七 芸術と無限

必要な何かを作ることと作品を制作することとでは同じか、芸術作品とは何か、どこから芸術作品と言えて、どこまでは芸術ではないのか。芸術作品に込められた意味をどう分析するのか、ジャンルとしての芸術はどのようにしていつ自立したのか、芸術を総括したり分析したりする営みは芸術をどのように超え出るのか、そうした芸術の存立機制について、ヘーゲルの「芸術終焉論」を射程に収めながら、哲学、美学、美術史、文学、表象文化論、歴史学などの視座から、多角的に分析する試み。素材を超えたところに芸術の美が生まれることを解明した。

執筆者
神林恒道/岩城見一/広部俊也/矢萩喜従郎/鈴木正美/番場俊/山内志朗/松本彰/佐藤透/尾崎彰宏/加藤尚武/小田部胤久/野家伸也/森本浩一/城戸淳/伊坂青司/座小田豊/松田純